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神棚と心

ご覧頂きありがとうございます。特機事業部中井です。
今日は神棚についての出来事を記事にしたいと思います。

古くなっていた事務所を新しく建て替えたのが約6年前の
2015年の12月となります。
その頃に私もこの事務所で本格的に業務を行うようになりました。

事務所には神棚があり、そこにサカキという木を供えていました。
前社長が、定期的にホームセンターに行って購入していました。
受注が少ない時には、サカキが元気がないからだ、とぼそぼそと
言いながらサカキを新しくしていた記憶があります。

神棚とは、家の中で神様をおまつりする特別な場所、また
神社で受けたお神札をお祭りする神聖な場所、との事です。

いつしか私がそのサカキの管理(水交換やサカキ交換)を行うようになりました。
工場敷地内の山にサカキの木があることが分かり、そこから定期的に調達して
供えておりました。
毎朝、出社時に水を替えて、サカキの元気がなくなってくれば新しいものに
差し替えるというルーティーンがありました。

私は神棚にはあまり詳しくないもので、作業効率向上を目的に、いっそのこと
造花に差し替えて管理ゼロにしてしまえ、ということを思いつきました。
とは言え罰が当たりそう(?)と思いつつ、社長の許可は通らないだろうなぁと
思い、ある日こそっと造花を買って差し替えました。

そして、しばらくはその事に誰も気づかず、ばれませんでした(笑)

ある日、友鉄グループの会長さんが来社し、神棚に挨拶をしたとき、
これは造花か?とすぐに気づきました。とうとう見破られました。

私は正直、罰当たりだと怒られるのかなぁと思いつつ、造花にしたことを
伝えると、会長はすぐに一言こう言いました。
「そうか。そこに心があればそれでいい。心は大切にしろよ。」

私は怒られるかなぁと思っていたことを恥ずかしく思いました。
形ではなく、心が大切だと改めて感じることができたことと、
改めて会長の器の大きさを感じました。

現場改善、作業効率向上、デジタル技術採用などの変化を加える時に
従来のやり方を無くす場合がありますが、完全に無くすべき「古い作業」と、
かたちが変わったとしても「引き継ぐべき心」があるのかもしれません。
表面のかたちだけでなく、しっかりと意志を引き継ぎながら、新時代に向けた
変化を積極的に行っていこうと思います。

最後までご覧頂きありがとうございました。
引き続きよろしくお願い致します。