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定盤の分割について

こんにちは、友鉄マシン中井です。今回は定盤の分割についてお話しします。

友鉄定盤はフルモールド鋳造法で都度製造を行う為、試験内容や用途によって細かくサイズや形状をご指定頂く事が出来ます。

 現地で使いたい定盤サイズが決まっても、搬入経路やトラック運搬の制限で一体物の寸法のまま対応が出来ない場合は分割をして、現地でレベル調整後に連結させて一体化するようにしてご希望寸法の対応を行っております。

 1枚物の方が連結部の段差の発生が無い為、出来る限りは1枚物で対応を行うようにしておりますが、現地状況によっても分割することが多いのが現状です。

 友鉄定盤では連結後に側面と天面にキーを入れ込み、位置と高さにズレが発生しないようにしております。定盤形状や現地状況によって、キーの位置やサイズも変更して適切な方法で設計を行っております。

 大型五面加工機で定盤天面と側面の加工精度を出しているからこそ、キーの入れ込みが可能となっております。

 普段はあまり意識していないのですが、気温によってものの大きさが少しだけ変わります。

これを熱膨張と言いますが、定盤素材の鋳物についても、気温によって大きさが変わります。

鋳物の熱膨張率が11.7X10^-6℃/mとなっており、2mの幅の定盤であれば、気温が10℃変われば幅寸法が2mに対し0.23mm変わります。

 単体の定盤であれば気にすることはありませんが、定盤を連結し、キーを入れ込む場合は機械加工時の気温差が大きいと、キーが入らなくなってしまいます。よって、気温の差が大きくならないタイミングで機械加工を行い、キーが入るように精度を維持しております。

 定盤は出荷前に工場内で仮設置を行い、連結後キーを入れ込み、確認を行っております。

現地状況を確認させて頂き、設計に詳細を折り込むことで、ご希望の寸法の定盤を製造運搬設置まで、スムーズに行えるようにしております。

お客様のご要望に応えられるように、引き続き努めてまりますので、よろしくお願い致します。

中井