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出荷前ドッキングチェック作業

こんにちは、特機事業部の中井です。
今回は定盤の出荷前社内ドッキングチェックの様子をお伝えします。

弊社の得意とする大型定盤は、必要寸法や搬入経路によって
分割して製造し、現地で繋げることでお客様の要望するサイズに
仕上げていきます。

出荷前に社内で組み立てを行い、計画通りに現物がドッキングできるか
どうかの確認を行います。

今回は3分割の定盤のドッキングチェックの様子をお伝えします。
本来であれば約1mピッチでレベリングブロックを配置してレベルを
出しますが、ドッキングチェックは連結部分の確認を重視するので
最小限のレベリングブロックの配置となります。

連結方法によってはある程度細かくレベリングブロックでレベル調整を行った
上で定盤を配置してドッキングを行います。
今回であれば合わせ面が2箇所のみとなるので、シンプルな配置となります。

機械加工メーカーである友鉄マシンでは、連結部分はキーを入れ込み固定します。
中長期的に振動がある環境で使用される場合はどうしても基礎に変化が発生し
定盤のレベル、平面度も影響を受けます。連結部分をキーで固定する事で
部分的に大きな変化が出ないようにしております。

キーの加工については気温にも気を使いながら仕上加工を行います。
鋳鉄を含むすべてのものは熱膨張が発生します。
鋳物(FC250)で言えば、10.5mmX10^-6℃/mという熱膨張率となります。
つまり、3mの製品であれば、5℃温度変化があると約0.16mmも変化が発生します。
適切な気温とキーのクリアランスで連結部の機械加工を行うことでキーの挿入を
可能としております。
加工メーカーである友鉄マシンの大型五面加工機で加工を行うからこそ出来る
方法となります。

お客様に良い状態で定盤をお届けできるように出来ることをしっかりと行いながら設置工事の段取りを進めていきます。

特機事業部 中井